朽木こがわ渓流センター

KUTSUKI KOGAWA MOUNTAIN & RIVER PARK

 
 
 
 

豊富な谷水と緑に恵まれた朽木こがわ

朽木こがわ渓流センターは、自然豊かな旧朽木(くつき)の峡谷の集落である小川(こがわ)にあります。

国道367号。福井県小浜市から京都の出町商店街に至る山間の渓谷を縫って走る延々十八里の鯖街道(さばかいどう)は、戦国時代から江戸時代にかけ、若狭から京の都に鯖が運ばれた街道です。今も朽木の集落では街道の歴史や文化を、ダイナミックな大自然と共に感じることができます。

鯖街道に沿って琵琶湖の西岸に注ぐ安曇川(あどがわ)は、琵琶湖に流れ込む河川の約3割の流量で滋賀県一を誇ります。その広大な流域は森林に覆われています。

鯖街道の梅の木のT字路を東に向かって橋を渡り、生杉(おいすぎ)、久多(くた)方面に流れる針畑川(はりはたがわ)は安曇川の支流で、深い山の懐に抱かれた美しい川。その針畑川に沿って奥に奥にと進むと、日本の美しい原風景が見られる朽木小川(くつきこがわ)の里に至ります。標高は354メートル。冬季は雪深い集落ですが、春から秋にかけては、豊富な水と木にかこまれて過ごしやすい渓谷です。

かつて朽木は林業で栄えました。朽木で切り出された材木は、木地師が轆轤(ろくろ)を回して製作した盆や碗として日本全国に出荷されていました。建築用の丸太は、筏(いかだ)に組んで、針畑川から安曇川と琵琶湖を経由し、京都や奈良に運ばれていました。世界最大級の木造建築物として有名な「東大寺」にも朽木の木が使われているそうです。

京都市左京区の最北端の久多の集落を越えると、朽木小川(くつきこがわ)の集落に入ります。ねごり谷のあたりの針畑川を隔てた対岸に朽木こがわ渓流センターのルアー釣り場があります。2022年以降の開業に向け、ルアーポンドとキャンプサイトを少しずつ整備していく計画です。

ルアー釣り場を過ぎてすぐの左手の山裾に、国の重要文化財に指定されている思子淵(しこぶち)神社があります。朽木こがわ渓流センターの渓流釣り場とバーベキュー場から歩いて12分程度ですので、お帰りの際に、川遊びを安全にさせていただいたお礼にお詣りください。

2015年に国の重要文化財に指定された思子淵神社は、筏流しによる木材搬送の守護神とされる思子淵神を祭神とする。覆屋内に中央が本殿,南に蔵王権現社,北に熊野社の三棟が並んでいる。蔵王権現社は板札より応安4年(1371)の建立で,他の二棟も同時期とみられる。いずれも一間社流見世棚造で,部材の大面取,ヤリガンナ仕上げなどの技法に,中世の特徴がみられる。思子淵神社は,室町前期に遡る三棟の社殿を一体的に残す極めて稀な遺構であり,我が国の中世神社建築において重要である。安曇川流域において,独自の発展を遂げた思子淵信仰の様相を良好に伝える点でも,高い価値が認められる。(出典:文化庁国指定文化財データベース)

思子淵神社からさらに車で3分ほど走ると、朽木こがわ渓流センターの渓流釣り場とバーベキュー場に至ります。左手の針畑川沿いに朽木こがわ渓流センターの駐車場(200台収容)がありますのでご利用ください。駐車場から道を挟んで反対側が渓流釣り場とバーベキュー場ですので、徒歩で入場してください。

朽木こがわ渓流センターから、さらに17Km(車で約30分)日本海の小浜方面に進むと、滋賀県と福井県の県境に位置する小入(おにゅう)峠に至ります。絶景で知られており、気象条件が揃えば小入谷の雲海の絶景を見ることができるかもしれません。小入峠の手前には、紅葉百選に選ばれている生杉(おいすぎ)のブナ原生林があります。朽木・葛川県立自然公園区域にあり、朽木の北西部、三国峠(みくにとうげ)の中腹に位置します。(抜粋:公益社団法人 びわ湖高島観光協会)

針畑川沿の道は幅員が狭小ですので大型観光バスは進入できません。離合(車同士がすれ違うこと)が困難な場合は、要所要所で離合のために路肩を広くとってあります。マイカーでお越しの際は、スピードは控え、対向車に配慮して日中でもヘッドライトの点灯をお願いします。ゴミは必ずお持ち帰りいただき、集落の環境維持にご協力ください。

朽木こがわ渓流センターは、2020年に閉業された「旧朽木渓流魚センター」の全ての施設を整備しての開業に向け準備中です。渓流釣り場とバーベキュー場は、2021年の夏に休日前後に限定してのプレオープンを予定しており、2022年の4月の開業に向けて準備中です。

便利で賑やかで忙しい日頃の都会生活から、不便で静かで大自然の中で心を解き放つひとときを、ご家族やご友人とのリラックスタイムの場として、企業や学校の研修やリクリエーションの場としてご利用ください。